自己分析 2018年12月27日
2020年卒の就活生が年末年始にやっておくべき3つのこと
2018年、残すところあと4日となりました。就勝ゼミナールは、本日12月27日(木)で御用納めです。ことしも「講師ブログ」をお読みいただきまして、ありがとうございました。
さて、いよいよ新年の足音が近づいてきました。年が明けると、2020年卒の就職活動が本格的にスタートいたします。この年末年始、テレビを見ながら家でゆっくり…というのも、一年の疲れを取るうえではもちろん大切です。
とはいえ、年明けからインターンシップが本格的にスタートすることを考えると、比較的時間に余裕のある年末年始休暇をどう過ごすかが、大きな分かれ目となるでしょう。遊ぶのは就活が終わってのお楽しみにとっておきましょうね。
そこで、今回の「講師ブログ」は、2020年卒の就活生のみなさんが「この年末年始休暇でやるべき3つのこと」についてお話ししていきます。まず、やるべき3つのことは、こちらです。
①筆記試験対策
②自己分析(エピソードづくり)
③企業研究
以下、それぞれ解説していきます。
先輩が「後から後悔することランキングNo.1」の筆記試験
「もう耳にタコができるくらい聞き飽きましたよ…」という声が聞こえてきそうですが、声を大にして言います。筆記試験対策は本当に大事です。
毎年、「もっと筆記試験対策をしっかりやっておけばよかった」と嘆く学生さんを、山のように見ています。その声を聞く度に「だからあれだけ『勉強しておきなさい』って言ったでしょう?」と言いたくなります。私は学生さんのそうした声を二度と聞きたくないと思っています。
勉強すればするだけ身になるのが筆記試験
みなさんが行きたい、狙っている大手・有名企業では、十中八九、筆記試験を実施します。
応募者が何百人、何千人と殺到する大手企業は、時間的にも物理的にも応募者全員と面接する時間を確保できません。そこで、業務に耐え得る程度の学力を備えているかどうかを、筆記試験を行うことで確認し、足切りしていくのです。ボーダーラインが、大学によって異なっているという話も聞きます。
筆記試験の種類は、企業によって異なりますが、最も多いのはSPIです。ここ十年近く、パソコンを備えている会場に出向いて受験する「テストセンター」が主流となっています。その他、時事・一般常識、小論文・作文を課す企業もあります。
基準となる学力を満たしていない学生には、「来てもらわなくて結構」と企業側は考えています。いくら人手不足で「売り手市場」とはいえ、採用の質を必要以上に下げようとは考えていません。そういう意味では、全然「売り手市場」ではないのです。
面接選考に進むためには、筆記試験に合格する必要があります。筆記試験で不合格になってしまうと、泣いても笑ってもここでおしまいです。
また、会社説明会の後に、抜き打ちでSPIを実施する企業もあります。耳を疑うような話かもしれませんが、私が就活生だった十数年前ですらそうでした。
逆にいうと、筆記試験は勉強すればするだけ身になります。特に、ことばや割合の計算などは、実社会に出ても役立ちます。そう思うと、筆記試験の勉強に対して、少し気持ちの持ちようが変わってくるかもしれません。
是非、筆記試験の勉強は、抜かりなくやっておきましょう。
自己分析の「はじめの一歩」は、言語化することから
就職試験で、誰のことを聞かれるのでしょうか?―他ならぬみなさんご自身のことですよね。あまりにも当たり前のことでしょうが、まずはここを確認しておきましょう。
面接で自分のことについて聞かれるのに、自分のことを答えられなかったとしたら、いかがでしょうか。面接で恥ずかしい思いをすることになると思います。
では、なぜ自分のことについて聞かれても答えられないのでしょうか?
それは、自分の中に「情報」を持っていないからなのです。ここでいう「情報」とは、以下のことを指します。
・過去にどのような経験をしてきたのか(エピソード)
・過去の経験の中でどのような能力を発揮し、企業にどう貢献(=利益を出す)できるのか
・自分が何を大切にしているのか、企業選びの基準は何か(価値観)
・将来取り組みたい業務
といった具合です。そこで必要になってくるのが、自己分析となります。
面接では、自分のことについてしか聞かれません。そうであるならば、自分を知り、自分についての情報を持っておいた方がいいはずです。
まずは、自分自身の経験を振り返り、それを言語化することからはじめてみることをオススメいたします。詳しくは、自己分析のやり方について解説したブログも読んでみてください。
企業研究は、応募先企業のサービスに触れてこそ
行きたい企業や受ける企業が決まっている人は、応募先企業について”研究”しておく必要があります。ここでいう”研究”とは、応募先企業について、調べてもわからないことや知らないことを明らかにすることです。したがって、企業のホームページや就職ナビサイトを見てわかるようなことは、”研究”にはあてはまらないということになります。
では、企業のどういうところを見ていけばよいのでしょうか。それは、実際にその企業のサービスに触れてみることです。特に、店を構えていたり、モノを売っているメーカーが応募先企業なら、実際に店舗に足を運んでみることを強くおすすめいたします。
例えば…
・食品メーカー:実際に販売しているものを手に取って食べてみる
・銀行:お客の立場で支店を訪問し、実際に口座をつくってサービスを受けてみる
・デベロッパー:その企業が展開している施設に足を運んでみる
といった感じでしょうか。
もちろん、ただ施設に足を運んでみただけでは、遊びに行ったのと何ら変わりはありません。
たとえば、その企業の商品・サービスの強み・弱み[課題]がどこにあるのかを意識しながら、実際に商品・サービスに触れて企業への理解を深めていくと、ワンランク上の企業研究ができると思います。
実際、福岡に本社を置く食品系企業の一次面接(集団面接)では、以下のことが聞かれています。
「弊社の店舗には行きましたか?」
「実際に〇〇という商品を手に取って、使ってみていかがでしたか?」
これは、しっかりとした企業研究をしなければ答えられない質問といえるのではないでしょうか。
多くの企業研究は、企業のホームページや就職ナビサイトを見るまでにとどまってしまいます。でも、それは企業研究にはあたらないと、私どもは考えます。もちろん、応募先企業のマニアになる必要はありませんが、同業他社との比較を踏まえた企業研究をしておくと、志望動機が書きやすくなりますよ。
▲就勝ゼミナールに通っていた学生さんが書いていた企業研究のノートです
ことしの「講師ブログ」は以上です。ことしもお読みいただきありがとうございました。就活生のみなさん、けがや事故のないよう、気をつけて年末年始をお過ごしください。それでは、よいお年を!