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自己分析 2018年05月31日

2020年卒の就職戦線を読み解く

 のっけから恐縮ですが、結論から申し上げます。2020年卒の就職戦線は、2019年卒と同じようなスケジュールで行われる可能性が高いです。あくまでも予定ではありますが、日本経団連の榊原定征会長が、こう述べています。まずは、就活のスケジュールが、どのような感じで行われているのか、整理してみましょう。 

1月~3月:4年生の就職活動メイン。冬季インターンシップを実施している企業多し 

3月~6月:就職ナビ、会社説明会解禁。4年生の就職活動が本格的にスタート

3月:会社説明会、エントリー、書類選考

4月:GD面接、集団面接

5月:個別面接、最終面接

6月:最終面接、大手企業の選考がスタート 

7月~8月:3年生向けの夏季インターンシップ、OBOG訪問がスタート(※インターンシップについては、こちらの記事でご確認ください)

9月~12月:秋季インターンシップ。在京キー局のアナウンサー職やIT系のベンチャー企業は、この時点で2020年卒に内々定を出すところもある。なお、4年生は、101日に「内定式」がある。 

12月~2月:冬季インターンシップ。夏季インターンシップよりも、選考直結の色合いが濃い。業界研究セミナーを実施する企業もある。

3月~6月:就職ナビ、会社説明会解禁。4年生の就職活動が本格的にスタート

3月:会社説明会、エントリー、書類選考

4月:GD面接、集団面接

5月:個別面接、最終面接

6月:最終面接、大手企業の選考がスタート 

10月:「内定式」

 このような感じで進んでいきます。こうした就職活動のスケジュールやルールは、日本経団連と安倍晋三首相が決めています。

  日本経団連とは、日本を代表する超大手企業の約1,300社が加盟している経済団体で、経済界の要望や政策についての意見を申すのが大きな役割です。日本経団連の会長は、それなりに影響力が強く、「財界の総理」と呼ばれることもあります。 

 ちなみに、日本経団連に加盟している企業の名前を挙げますと、アサヒグループホールディングス(アサヒビール)、ANAホールディングス、キャノン、JTB、東芝、トヨタ自動車、三菱UFJ銀行などなど、誰しも一度は聞いたことのある有名企業が名を連ねています。 

 でも、このスケジュール、とても緩くて(紳士協定)、別に守らなかったからといって、何かしら罰せられるということはないのです。

 

実は既に戦いははじまっています!

  「えー、まだ先のことなのでは?」と思っているみなさん、実際のところは、既にはじまっているんです。いたずらに不安をあおるつもりは全くございませんが、明日61日を境に、夏季インターンシップの募集が続々開始され、インターンシップのナビサイトがオープンします。夏季インターンシップは、企業にとっては、意識の高い学生に早めに接触できる場所であり、また、学生にとっては、早目に企業のことを知って、就職活動を有利に進められる場所でもあります。2020年卒の皆さん、是非積極的に参加されてみてはいかがでしょうか。

  ここまで2020年卒の就職戦線のスケジュールについて見ていきましたが、2019年卒とは少々異なりそうな部分が出てくるかもしれません。あくまでも私どもの予想の範囲内ですが、参考にしていただければ幸いです。

 <その1:より前倒しになることも>

  2019年卒の就職活動は、2018年卒に比べて前倒しの傾向が顕著に表れていました。株式会社ディスコの調査によれば、51日時点での2019年卒学生の内定率は、43.2%で、前年の同じ時期に比べて4.7%も高くなっているそうです。企業は、人手不足や優秀な人材を早めに確保しようと躍起になっており、この傾向は、2020年卒も続くと思われます。 

日本経団連の会長交代が影響?

 2018年の531日付で、日本経団連の榊原定征会長(東レ会長)が退任し、後任に中西宏行氏(日立製作所会長)が就任します。いちおう、2020年卒の就職活動のスケジュールは、現行通りだそうですが、会長が代わると何かしらの政策変更が行われる可能性は、ゼロではありません。

 これは、スポーツの世界で、監督が代わると戦術が変わったり、政治の世界で、総理大臣が代わると政策が変わったりすることを想像していただくと、わかりやすいでしょう。

 現に、日本経団連に加盟している企業から「就活のスケジュール協定(ルール)を廃止して、企業が自由に採用活動をできるようにしてほしい」といった要望が出ているそうです。そうした声を汲んで、政策変更される可能性は否定できないのではないでしょうか。2020年卒の学生さんは、いつ就活がスタートしてもいいように、早めに準備しておくことをオススメします。 

<その2:通年採用、非公式採用が増加する>

  そうした状況を反映してか、通年採用、非公式採用が増加しています。通年採用とは、年中採用活動を行っていることです。非公式採用とは、インターンシップやリクルーター制度など、通常の選考ではないかたちで、選考が進んでいくことをいいます。企業側にしてみると、いつでも自社のタイミングで、学生と接触できるので、大変都合がよいといえます。

 実際、(夏季)インターンシップで評価された学生は、非公式の早期選考ルートに乗ったり、リクルーターがついたりと、選考を有利に受けられるようです。就勝ゼミナールでも、早めにインターンシップ選考の対策を行い、大手企業の早期選考ルートに乗ったという学生が多数いました。 

<その3:AIによる選考が増え、書類選考の基準が厳しくなる>

  航空会社のスターフライヤーやソフトバンクなど、選考にAI(人工知能)を導入している企業が増えています。過去のエントリーシートのデータをAIに大量に読み込ませ、書類選考通過の基準を一定に保とうとする動きです。どうしてもヒトの目だと鈍る部分があり、本来通過するはずのエントリーシートが通らなかったり、逆のケースがあったりすることから、選考にバラツキが生じてしまいます。そうした事態を防ぐために、書類選考でAIを導入する企業が増えているのです。

 もちろん、何百枚ものエントリーシートを読む手間を省き、本来の業務に集中したいという企業側の思惑もあります。AIの手を借りると、今まで何十時間かかっていた業務が、5分、10分で終わってしまうそうです。

  また、面接では、AIによるものが出てきており、過去の経験などを掘り下げていくようです。面接の様子は、動画で撮影されます。かなり細かいところまで聞かれるようですので、過去の経験をしっかりと掘り下げて整理しておくとよいでしょう。

 逆にいえば、能力本位で判断されるともいえるわけで、「そこまで経験がないけど、学歴で勝負できるから何とかなるのでは」と思っている学生さんにとっては、なかなか厳しいものになるかもしれません。

 このような感じで、2020年卒の就職戦線を読み解いてみました。もちろん、これはあくまで予想ですので、必ずしもこうなるとは限りません。予めご了承ください。

いつはじまってもいいように、早めの準備を!

 いずれにせよ、就活がいつはじまってもいいように、早めに準備しておくことが大切です。特に今の時期は、夏季インターンシップへのエントリーを進めつつ、筆記試験対策に力を入れておきましょう。是非、2020年卒のみなさんには、最高の就職活動、幸せな就職をしていただきたいとスタッフ一同願っております。