自己分析 2018年02月08日
GD/GW面接で「やらかした…」と嘆くその前に。NGスリーポイントを解説します
既に本選考、インターンシップに臨んでいる学生さん、多いのではないでしょうか。3月の就職ナビ、会社説明会解禁を尻目に、企業はどんどん先に動いています。企業の動きに乗り遅れないよう、行きたい企業の情報は、自ら取りに行きましょう。
さて、選考で、グループディスカッション(以下、GD)/グループワーク(以下、GW)面接を取り入れる企業が増えています。
GD/GWとは、企業側から何かお題が与えられ、それに対してグループで話し合い、グループとしての結論を出してプレゼンテーションするものです。制限時間は10分〜120分まで、企業によって様々です。一般的な話ですが、GD/GW選考は、一次面接や二次面接といった初期段階で導入されています。
では、そもそも、なぜGD/GWを選考に取り入れているのでしょうか。
GD/GWは「社会性」を手っ取り早く確認できる
この段階では、まだ何百人(大手・人気企業だと何千人)という学生が残っています。これらの人数を一人づつ選考するには、物理的に時間も人員も投入することができません。したがって、まず目的のひとつは、集団面接や個別面接など次の選考に進むための人数を、効率よく絞り込むということにあります。
実はそれだけではありません。企業側にとっては、「社会性」を手っ取り早く確認できるいい機会なのです。
ところで、「社会性」って何でしょうか?抽象的な言葉で、非常にわかりにくいですが、私どもはこのように定義いたします。
「社会性」=集団の中で円滑に人間関係を構築できるかどうか
です。もう少し噛みくだいて言うと、「『はじめまして』の人とも、きちんとコミュニケーションを取れるかどうか」「自分から他人に関われるかどうか」です。
会社に入ると、会議やミーティングなど同僚とのコミュニケーション、取引先での打ち合わせ、プレゼンテーションなど、他人と関わり合って仕事を進め、成果を出していかなければなりません。むしろ、ひとりで仕事を進められることは、皆無に等しいでしょう。
また、初対面の人とも関わって仕事をするケースでは、そういう人に対して自分の考えを述べなければ、仕事を前に進めることはできません。そこで、他人と関われない=成果を出せないという評価を下されてしまうと、その会社で働くことは難しいということになります。
したがって、「社会性」があるかどうかを確認するために、こうしたGD/GW選考が最も適しているというわけです。
「社会性」をもう少し具体的にいうと、こんな感じになるでしょうか。
◯主体性:自ら議論に参加し、発言しているか
◯協調性:全員でひとつの考え(結論)を出していく姿勢があるか
◯規律性:決められたルール(枠組み)を守っているか
◯第一印象:返事・挨拶・礼儀や身なりが整っているか
◯ただ話すだけではなく、人の話を聞けているかどうか
◯言葉遣い:「タメ語」ではなく、敬語を使ってコミュニケーションができているか など
これらの資質を備えているかどうかは、GD/GWをやれば、一発で見抜けるのです。以下、GD/GWにおけるNGポイントを解説していきますが、その前にGD/GWにおける役割について触れておきます。
GDでは、議論を円滑に進めていくための役割があります。主な役割は以下4つです。
◯司会
議論の進行役です。自分の意見も言いつつ、周りの状況に気を配りながら議論を進めていく必要があります。自分の得意とするテーマなら、進行するにそれほど苦労しませんが、難しいテーマになると、議論が進まなくなってしまうこともあります。自分の技量の見極めが大事です。
◯書記
議論の内容を書き留める人です。議論の内容を一言一句書いていると、議論についていけなくなることがありますので、大事なことやキーワードなどを書いておくとよいでしょう。書くことに集中しすぎて、意見を言えなくなってしまい、評価されなくなります。
「自分はしゃべるのが苦手だから」という理由で、書記をやりたがる人が多いのですが、記録しつつ意見を言わなければ評価されないので、注意してください。「記録しつつ自分の意見を言わなきゃいけないので、もう頭フル回転で大変!」(国立大学の2019年卒就勝ゼミナール生)なのです。
◯タイムキーパー
議論に集中すると、ついつい時間を忘れてしまいます。ここで「あと◯分です」とコールするのが、タイムキーパーです。議論開始前に「◯分前になったらコールしますね」と一言言っておくだけでも、ちがいます。
◯発表者
グループでまとめた意見を代表して発表する人です。結論→理由→内容→まとめ、の流れで、わかりやすく発表できるように心がけてみましょう。
実際のGDでは、グループの意見がまとまらないこともしばしばあります。そのようなときは、とにかく元気よく発表することです!第一印象もしっかりチェックされているからこそ、元気よく発表しましょう。
「司会者をやれば点数が上がる」ということをよく耳にしますが、これは都市伝説です。司会、書記、タイムキーパー、発表者は、あくまでも議論を円滑に進めるための役割であって、どの役割になっても、評価は変わりません。大切なのは、主体的に議論に関わり、自分の意見を発言していくことです。
それでは、お待たせいたしました。GD/GWでのNGスリーポイントについて解説していきます。
GD/GWのNGスリーポイント
その1:発言せずに役割に徹してしまう
GD/GWは、発言してナンボです。面接官は、役割を評価しているのではなく、あくまで主体的に議論に参加し、発言しているかどうかを見ています。どんな役割にあたったとしても、発言することが大事です。特に書記になった人、注意してください。
その2:他の応募者を差し置いて発言する
これは、いわゆる「頭のいい」学生が、他人を論破しようとやりがちなことですね。GDは、グループ全員で話し合って意見を出していくものです。他人を論破するのは、ディベートであって、GDではありません。
また、面接官に自分をアピールしようと、他人を押しのけて一方的にしゃべるのもNGです。面接官からは、かえって「社会性のない子」という評価を下されてしまいますよ。
その3:敬語を使わない
同年代の人たちが集まるGDでは、ついつい仲良くなってしまうこともあります。同じ大学の学生や、まれに友達が同席していたというケースもあります。そうすると、「タメ語」になってしまうのも、無理はありません。
ここはあくまで選考の場、オフィシャルな場です。初対面の人が多い中で「タメ語」を使うことは、人間関係の構築において、大きなマイナスとなります。
いかがでしたでしょうか。GD/GW面接は、素が出やすいため、気を抜かないようにしましょう。最初のうちは難しいでしょうが、練習を重ねて慣れておくことが大切です。もし、通っている大学の就職課やキャリアセンターなどがGD/GW対策講座をやっていたら、積極的に参加してみることをおすすめいたします。
ちなみに、就勝ゼミナールでも、GD/GW面接練習の授業が毎日あります。就勝ゼミナールのGD/GWは、実際に選考で出たお題を用いながら練習を重ねていくことで、どんなお題がきても対応できるようにしています。何が出るかわからないからこそ、たくさん練習して「お題慣れ」しておくのが大事です。
また、様々な役割を経験してもらうことにより、本番でどんな役割になったとしても、対応できるようにしています。
例えば、司会役が得意な学生さんが、本番で他の学生で司会役を取られてしまって実力を発揮できなかった…こういうことは、実際にあります。だからこそ、様々な役割をやってみて免疫をつけて、本番でもどんな役割でも自信を持って臨めるのです。
もし、こういう環境の下でGD/GW面接の練習をしてみたいと思った人は、こちらのセミナーで詳しい話を聞いてみるのもオススメです。どこに気をつければいいのかがわかって「あー、スッキリした」という声が続出のセミナーは、こちらからどうぞ!