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自己分析 2017年09月07日

「自己分析」のはじめの一歩は、過去の経験を振り返ることから

《就活で最も頭を悩ませる自己分析》

自己分析—みなさんは、この四文字熟語を聞くと、どのようなイメージを抱くでしょうか。

「何だか面倒くさそう」

「頭が痛くなる」

「自己分析って何の意味があるのですか?」

これらは過去にお聞きした学生さんの声です。そう思いますよね。「自己分析が大事だって聞くけど、何だかよくわからないし面倒臭い」という声が、大勢を占めるのではないでしょうか。このように、自己分析に頭を悩ませている学生さん、ほとんどでしょう。

 

《自己分析なくして内定なし》

たしかに時間を割いて考えたところで、答えが出てくるわけでもなければ、出した答えが必ずしも正解であるとは限りません。たまに聞くのです。「自己分析なんて無意味」「いくら考えても時間の無駄」という声を。

ただ、私どもは、こうした声に対しては、声を大にして「ノー」と言います。それは、就職活動とは何か?について考えていくことで見えてきます。

就職活動とは、ひとことでいうと、「大学卒業後の納得の行く人生を歩んでいくためのもの、未来の自分をつくっていくものである」と定義いたします。

ただお金を得るため、生活していくためだけに働くことって、みなさんにとってはいかがでしょうか?自己分析は、内定を獲得し、その先にある夢や志を叶えていくために、必要不可欠なのです。その大きな理由のひとつは…

採用試験では、自分のことについて聞かれるから

これです。

面接では、このような質問をされます。

・「ご自身のことを(1分間程度)で自己紹介してください」

・「自己PRしてください」

・「あなたが学生時代に力を注いだことについて教えてください」

・「ご自身の長所・短所について教えてください」

・「あなたのことを動物に例えると何ですか」

・「なぜ当社を志望するのですか」 

・「5年後、10年後のキャリアプランについて教えてください」 など

これらの質問、すべて自分自身に関わる内容ですよね。採用担当者は「君ってどんな人?」といった感じで、応募してくる学生に興味を持って選考を進めていくのです。

自分自身のことを知っておかなければ、つまり、自分の中に自分自身について話せるだけの情報を持っておかなければ、質問に対応することは難しいといえましょう。

「でも、自己分析って、どうやってやるの?」。そうですよね。自己分析のやり方って、学校では教えてくれないですものね。その前に自己分析の全体像をお話ししておきましょう。

 

《自己分析は、過去・現在・未来の時間軸で捉えるとわかりやすい》

自己分析は、過去・現在・未来の時間軸(タイムライン)で捉えると、随分とやりやすくなります。私達の人生は、一本の線やレールでつながっているのです。

自己分析のタイムライン ここからは、今回のメインテーマ・過去について見ていくことにしましょう。現在・未来についは、次回に譲ることにいたします。

 

《面接で聞かれることの80%が、過去のことです》

そもそも、企業は何のために社員を採用するのでしょうか?

答えは、利益を出してくれる能力を持った人材を確保するためです。

どんな会社でも、一丁目一番地でやらなければならないことがあります。それは、利益を出すことです。会社は、利益が出なければ倒産してしまいます。そうすると、どうなるでしょうか。社員に給料が支払えなくなり、社員やその家族が路頭に迷ってしまいますよね。したがって、どのような会社でも、まずは利益を出さなければならないのです。

では、その利益は誰が出しているのでしょうか?お客様?取引先?社員?それは、社員です。

例えば、みなさんの就職した会社が、自動車を製造しているメーカーだとしましょう。この会社で利益が発生するときは、製造したクルマがお客様の手元に届き、クルマの対価としてお金(対価)をいただいたときです。

トヨタ「プリウス」

▲写真はイメージです

では、この利益を出す仕組みに貢献している人は誰でしょう?「クルマのコンセプトを考える人」「そのコンセプトをもとにデザイン・設計する人」「車を組み立てる人」などなど数え切れない人たちのがんばりがあります。これらの人たちのがんばりがなければ、クルマは売れなかったでしょう。そう、利益を出しているのは、社員なのです。

したがって、企業の採用活動とは、利益を出してくれる能力を持った社員を採用することといえます。

それでは、その利益を出してくれる能力は、どのように見極めていくのかというと、過去の経験を聞くことによるのです。

例えば、企業A社が営業職の人を募集しているとしましょう。面接で学生BさんとCさんが訪れたとして、それぞれ面接でこんなことを言ったとします。

学生Bさん:「私には目標達成力があります。とにかく目標を立てて御社でも頑張ります!めっちゃがんばります!」

学生Cさん:「私には目標達成力があります。大学時代は陸上部に所属しており、大会に出る度に自己ベストを更新しようと、毎日2時間練習していました。その内容は…」

集団面接画像1

どちらの学生さんが企業に入って活躍してくれそうか、明白ですよね。学生Bさんの話を聞くと「ホントのところどうなの?」となってしまい、採用担当者からすると、利益を出してくれるかどうか、判断がつきかねます。その一方で、学生Cさんは、陸上部でがんばってきた経験を話し、企業の求める目標達成力が備わっていることを立証できています。

つまり、採用担当者に、企業で求める能力が備わっていることを伝えるためには、過去の経験を振り返っておくとよいのです。ここまでの内容を図にまとめると、こうなります。

経験が能力になるまでの流れ

では、過去の経験を振り返るには、どうすればいいのでしょうか。まずは、経験を書き出すことからはじめてみましょう。

 

《まずは過去の経験の書き出しからはじめよう》

大学時代、みなさんは数え切れないくらい様々な経験をしてきていると思います。学業、部活動・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動、恋愛!?…。まずは、それらの過去の経験を書き出してみましょう。難しく考える必要はありません。事実を淡々と書き出していきましょう。この段階では、「使える・使えない」という先入観は捨ててください。

自分では「この経験では面接で戦えないな」と思っていたとしても、よくよくその経験を聞いてみると、十分戦えるものであることも少なくありません。何も「全国大会で優勝しました」といったものではなくてもよいのです。まずは、書き出すことからはじめましょう。自分で年表のようなものをつくって書き出してみるのもいいでしょう。ここは自己分析の土台になるところですので、時間を取って取り組むことをおすすめします。

もし、自分ではなかなか思い出せなかったら、友達などいっしょに行動していた人に「あのとき、何をしていたっけ?」と聞いてしまうのも手です。

《経験は「PDCAサイクル」にあてはめて考える》

 経験を一通り書き出したら、今度は自分の経験を「PDCAサイクル」あてはめて考えてみましょう。「PDCAサイクル」とは、セルフマネジメントサイクル、自己成長サイクルと呼ばれるもので、以下のような図でイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

 PDCAサイクル実はみなさんも、今までの生活の中で「PDCAサイクル」を回してきた経験があります。例えば、受験勉強です。志望校に合格するために、こんなことをやってきたのではないでしょうか。

・志望校に合格するための勉強計画を立てる…Plan(計画)

・過去問を解く…Do(実行)

・過去問でどこを間違え、つまずいたのかを確認する…Check(検証)

・次回は間違えないよう、修正した勉強計画を立てる…Action(改善)

これと同じようなことを、大学生活の中のどこかで実践してきているはずです。「面倒臭い」と逃げずに、過去の経験を振り返ってみてください。

 企業の採用担当者から話を聞くと、「自ら考え、成長し、行動できる人がほしい」と口々におっしゃいます。みなさんにも、きっとがんばってきたこと、キラリと光る何かがあるはずです!

ここまでくると、自分の能力がどのようなものなのかについて知りたいですよね。そのような、自分の能力をわかりやすく一言でいえる「魔法の杖」(!?)のようなものがあるのです。

 

《自分の能力は「社会人基礎力」で言い表せる》

 みなさんは、「社会人基礎力」という言葉を聞いたことはありますか?平成18年に、経済産業省の専門家会議で定義付けられたものです。大学の就職ガイダンスあたりで耳にしたという方もいるのではないでしょうか。社会人基礎力は、以下のようなものです。

 kisoryoku_image

※経済産業省のホームページより

この「社会人基礎力」にみなさんの能力をあてはめて考えると、随分とわかりやすいのではないでしょうか。就職活動生にも多く使われていますので、是非参考にしてみてください。

自己分析は就職活動の中でも、最も大事なもののひとつです。「自己分析なくして内定なし」。きょうはこの言葉を結びとします。「自己分析のやり方をもっと知りたい」「とにかくモヤモヤしています」などなどお悩みを抱えている皆さん、是非一度プロの講師とお話ししてみませんか。「プロの講師と是非話してみたい!」と思った方は、今すぐこちらをクリック!