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自己分析 2017年08月17日

先輩のいない人が「社会人訪問」を実現させる3つの方法

お盆休みが明けて、8月が後半に突入しようとしています。大学が夏休み期間中なので、今の時期にしかできないようなことを大いに楽しんでほしいとも思います。

しかし、気がつけば、就活本番がアッという間にやってきます。皆さん、準備はどんな感じですか? いざ大学がはじまると、なんだかんだいって慌ただしくなります。今の時期に様々な準備(特に筆記試験対策は重要です!)を行っておくと、後がラクになるでしょう。ライバルに差をつけるなら、今です。

さて、この時期、周りが動き出していない、時間に余裕があるからこそ、やっておいてほしいことがもうひとつあります。それは、「社会人訪問」です。ここでいう「社会人訪問」とは、文字どおり社会人としての先輩を訪ねること。大学のOBOG、志望する業界・企業で働いている先輩、親戚、兄弟の友達などを含みます。

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《第一志望の企業に内定した先輩のほとんどが「社会人訪問」しています》

就勝ゼミナールで、第一志望もしくは第一志望群に内定した学生に話を聞くと、7割以上の学生が「社会人訪問」していたことがわかりました。彼らに話を聞くと、こんな声が帰ってきます。

「実際に働いている人の声を聞けるのは、とても貴重な機会でした。私はNTTドコモに行きたくて仕方なく、先輩社員の話を是非聞きたいと思っていました。そこで、たまたま居酒屋で出会った、高校のOBで某大手鉄道会社の方からNTTドコモに勤務している方を紹介していただき、OB訪問させてもらいました。働くイメージが湧き、面接に自身を持って臨めましたよ」(NTTドコモ内定者)

「銀行に内定したのですが、ちがう業界の先輩の声も聞いてみることにしました。銀行は、幅広い業種の方とお会いすることが多いと聞きます。逆に、これからもっと様々な先輩の話も聞きたくなってきました」(肥後銀行内定者)

「社会人訪問」、やっておいて損はないのです。ここで改めて「社会人訪問」を行うメリットについて3つ挙げておきます。

 

《「社会人訪問」を行うメリット3つ》

①自分の未来(価値観)について考えるきっかけになる

②情報を仕入れることができる

③本格的に面接が解禁になる前に、大人との会話に慣れる

 

以下、それぞれの項目について解説していきます。

 

①自分の未来(価値観)について考えるきっかけになる

「自分は何をやりたいのか」

「将来どうなりたいのか」

これは就職活動に限った話ではありません。一生を通じた「問い」であるともいえましょう。「社会人訪問」することで、自分の未来を考えるきっかけになります。もちろん、面接で「将来を尋ねる質問」にも対処できるようになりますよ。

福岡市に、中村学園大学という大学があります。栄養科学部があることで有名で、管理栄養士になりたい学生さんが、九州一円から集まってくるそうです。その栄養科学部に通う学生さんの多くは、食品関係の企業に就職するそうですが、中にはそうでない学生さんも多いと聞きました。実は就勝ゼミナールにも、中村学園大学栄養科学部で、銀行への就職を決めた学生さんがいます。ちょっとだけ声を紹介しましょう。

「実は、兄の知人女性が銀行に勤務していると聞きました。兄を経由したのですが、その知人の方から色々話を聞くことができました。また、ある都市銀行の方が大学にお見えになったときに話を伺いまして、『人を助けたいという気持ちの根っこは(食も金融も)同じ』という言葉を聞いたのです。銀行もいいな、と思いはじめていたものの、自分の中に、迷いがありました。でも、その方の言葉に『これでいいんだ』と随分救われましたね」

これは、「社会人訪問」したからこそ言える言葉ですね。

「◯◯業界以外は見ません、興味ありません」と食わず嫌いにならず、この機会にさまざまな業界の先輩を「社会人訪問」してみてはいかがでしょうか。特に「この業界は嫌だな…」と思うところに「社会人訪問」してみるのはおすすめです。「嫌だ、わからない」というフィルターがかかっているだけで、どれだけ機会を損失しているのでしょう。わからないことや知らないことって、誰しも興味が湧きません。でも、それは、知らないからなのです。まずは知ることからはじめていきましょう。

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②情報を仕入れることができる

「社会人訪問」は、その企業で働いている人から直接話を聞けるチャンス。せっかくだから、直接会わなければ聞けない話を聞きましょう。ホームページや企業のパンフレット、就職ナビサイトに載っているような情報は「見れば、調べればわかる」ことです。内情やキャリアプランなど、なかなか聞けないことや見えない裏話を聞くと、「社会人訪問」が有意義なものになるでしょう。

皆さんは、きっと企業(特に大手)のキラキラした、明るい部分に目がいきがちでしょう。でも、明るい部分は、暗い部分があるからこそ、明るいのです。せっかくの機会ですから、暗い部分も聞いておくと、入社した後に「こんなはずではなかった」とギャップを感じることが少なくなるでしょう。

 

③来年3月の本格的な面接解禁前に、大人との会話に慣れる

「社会人訪問」を通じて大人と話し慣れることで、面接でも緊張せずに望めるようになります。実をいうと、面接に不安を抱える理由は、私どもは2つしかないと考えています。「大人と話慣れていない」「準備不足」― この2点です。前者の「大人と話慣れる」に関しては、機会を見つけて様々な年代の大人とお話してみることをおすすめしいます。面接でのビビり方がちがいますよ。

そんな「社会人訪問」、いつごろからはじめればよいでしょうか。

「今でしょう!!!」

就職ナビの情報解禁後(来年3月以降)に会社を訪ねる場合、企業の採用担当者が途端に忙しくなってきます。多くの企業が年度末の決算期を迎えるので、忙しさに拍車がかかってしまい、「社会人訪問」に対応している時間がなくなってしまうのです。ですから、就職ナビの情報が解禁となる前に、時間に余裕があるうちに「社会人訪問」をしておくことをおすすめします。

 

「でも、部活もアルバイトもやっていないので、『社会人訪問』できるようなツテなんてないし…」という学生さんの心の声が聞こえてきそうです。最近、こういう学生さん、増えています。実は私も、へそ曲がりな性格が災いし、部活動やサークル活動をしておらず、先輩のツテはありませんでした。こうした皆さんの気持ちに大いに共感いたします。

それでは、大変長らくお待たせいたしました!ここからは、「部活にもサークルにも入っていない学生が、社会人訪問を実現させる方法」について説明していきます。

《部活もサークル活動をしていない学生が「社会人訪問」を実現させる3つの方法》

①親御さんを社会人訪問してみる

最も身近な社会人は、やはり親御さんではないでしょうか。 親御さんが現役で働いていれば、是非仕事のことについてあれこれ聞きましょう。 「親御さんと同じ職業に進もう」と思っている学生さんも、「親の仕事だけには絶対就きたくない」と思っている学生さんも関係なく、 是非一度親御さんを新聞記者になったつもりで”取材”してみてください。将来を考えるヒントが少し見えてくるはずです。

親御さんの「社会人訪問」に成功したら、そこから親戚のおじさん・おばさんへのアプローチも、しやくなりますよね。そういう感じの「倍々ゲーム」で、「社会人訪問」の件数を増やしていけるのではないでしょうか。

②アルバイト先の上司を社会人訪問してみる

もし、アルバイトをしているのであれば、アルバイト先の上司を「社会人訪問」してみましょう。 親御さん以外で、最も身近な社会人ではないでしょうか。 皆さんよりもキャリアの長い人がほとんどだと思います。また、アルバイト先の上司から、その知人を紹介してもらえるケースもあります。人はどこでどうつながっているかわかりません。その縁を大切にしてほしいです。

③大学の就職課の人と仲良くなって、OBOGを紹介してもらう

これ、かなりおすすめです! 実際、私は大学の就職課の主任と仲良くしていましたので、 志望業界の大手企業で働いているOBOGと会う機会ができました。 「今度、大手広告会社のOBが大学に来てくれるんだけど、会ってみない?」という具合で、個人的に連絡をもらっていたこともあります。

また、「今度こんな求人がきているんだけど、是非受けてみない?」 という情報も入手できました。大学の就職課に行けば、OBOGの情報やその学校にしか出さない お宝求人情報がたくさんあります。

ちなみに、ある大学の学生は、学生全体の半分程度しか就職課を利用していないそうです。 これは実にもったいない! 就職課の先生方も一生懸命な方ばかりです。是非今のうちから就職課の人と仲良くなって、情報のアンテナを立てておきましょう。

「なんで働いているのですか」「やりがいって何ですか」「仕事でつらかったことは?」などなど、こうした、そもそもの質問でのいいので、自由に話を聞いてみましょう。緊張してしまう人は、事前にノートやメモ帳に「聞きたい質問リスト」を用意しておくのもよいでしょう。

さあ、気分は新聞記者、ジャーナリストになったつもりで、明日から一人でも多くの素敵な社会人を訪問してみてください。就勝ゼミナールでは「業界研究セミナー」もご用意しています(参加無料)。きっと未来を考えるヒントがそこにあるはずです。

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