自己分析 2017年07月21日
応募書類がゼロから分かる! 履歴書・エントリーシートの書き方!
みなさん、こんにちは。就勝ゼミナールの中尾です。いつも講師ブログを読んでくださってありがとうございます。
本日のテーマは、「応募書類がゼロから分かる!履歴書・エントリーシートの書き方」についてです。3年生のみなさんにとっては「へ?まだ早いよ」という気持ちになった人もいるかもしれませんが、決して早くないので、最後までお付き合いくださいね。
では、「応募書類って何?」ということから解説をしていきましょう。
応募書類とは何でしょうか。答えは、ずばり「自分の分身」です。あなた自身と言ってもよいでしょう。たった一枚の紙に、あなた自身の「顔写真」「住所」「学歴」「大学時代の過ごし方」「趣味・特技について」などの情報がたくさん詰まった「書類」になります。
その応募書類が果たす役割は、①応募者の背景確認ができる ②人数の絞りこみに使う、です。
①の背景に関しては、企業も採用活動をするときに、事前情報がないまま、突然みなさんと会うよりも、事前に、どんな学生さんが選考に来てくれるのか、どんな顔をしていて、どんな文字を書くような人なのか、今までどんな大学生活を送ってきていて、を知りたいと思っています。そちらのほうが、もちろん安心ですし、その人に合わせた質問も準備できますよね。
②の絞りこみに使うというのは、応募者が多い企業の場合は特に、選考を希望する学生すべてと会うわけにはいきませんので、事前に絞りこみを行います。その時の情報として使用をします。
応募書類って何?のあとは、「履歴書」と「エントリーシート」の違いについてです。
去年、こんな質問を数名の学生さんからいただきました。
「エントリーシートってどこに売っているんですか?」と。
答えは「どこにも売っていません」です。
「履歴書」というものは、大学指定の書類のことです。大学で購入する(¥100~¥200)ことができます。設問は、大学で決められていて、共通しています。よく使われているものが、「私の特徴(自己PR)」「興味のある科目」「授業以外に力を注いだこと(学生時代に頑張ったこと)」「志望動機」などです。「志望動機」という設問欄がない大学もありますし、「趣味特技」という欄がある大学もあります。
「エントリーシート」というものは、企業しての書類のことです。企業から無料でもらうことができます。各企業が独自の設問を設定しているので、企業によって聞かれる内容が異なります。「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」「研究内容」など基本等なる質問以外に「あなたの就職活動の軸は何ですか?」「働く意味は何だと思いますか?」「●●についてどう思いますか?」「10年後のあなたについて自由に記入してください」などなど、本当に多種多様な質問が準備されています。
もちろん、その企業ごとに回答する必要がありますので、事前の準備が重要になってきますし、書く内容も変わってきます。サイズはA3用紙を使用している企業が一般的で、文字量も多いので、一枚を仕上げるために随分と時間がかかるものになっています。
多くの企業では、履歴書とエントリーシートを同時に提出させているため、就職活動がはじまってしまうと、ひたすらに「応募書類」と向き合う毎日が待っていると思っておきましょう。
では、具体的にはどうやって書くの?ということを解説します。この「どうやって書くの?」という設問は、単純に「書き方」の話をする場合と、設問に対する答え(エピソード)の内容の話をする場合があります。
今日は、その両方。まずは「どうやって書くの?」の「単純に書き方」の解説からです。
履歴書・エントリーシートに関わらず「応募書類」では、その「見た目」も大切です。字が汚い、雑、書類が汚れている、紙がしわしわになっている、などの書類では選考を通過するのは厳しいと覚えておきましょう。そもそも企業に提出をする書類に対して「雑な字」で提出をするというのは、社会人になる心がまえとして「基本マナー」ができていないと判断されます。冒頭で、応募書類は「あなたの分身」だとお伝えをしましたが、字が雑、書類が汚れているというのは、面接の場に、顔も洗わずに、寝癖がついたまま、皺だらけのスーツで現れるようなものです。それでは失礼にあたることは理解できますよね。応募書類も同じことが求められています。
応募書類を記入するときに気を付けることは、
①丁寧な字で書く(トメ、ハネ、ハライなどに気を付ける)
②一文が寄れないように水平に書く
③書類は汚さない です。
そのためにも、応募書類は、何枚かコピーを取っておくことをオススメします。実際に書き出すときには、
①枠に合わせて、薄く鉛筆で線を引く(均等の高さに文章を入れていくためです)
②鉛筆で下書きをする(書き間違いをしないためです)
③漢字のミスがないことを確認したら、ボールペンで上書きをする
④ボールペンが乾いてから鉛筆の線と下書きを消す
この順番で行きましょう。
すでにお気づきだと思いますが、応募書類を完成させるためには、2度同じ内容を書く必要があります。下書きなんて面倒だと思ったかもしれませんが、ボールペンで書いた漢字が間違っていれば、最初から書き直しです。修正テープや消えるボールペンを使うことはできません。ということは、下書きをせずに書いて間違ってしまうほうが、余計に面倒なことになります。応募書類は「書く」だけでも「2倍の時間がかかる」ということをしっかり覚えておいてください。
すべて記入が済んだら写真を貼って、印鑑を打って、コピーを取って投函です。完成した書類のコピーを取るということを忘れがちな人が多いですが、とても大切なポイントです。多くの面接では、応募書類に沿って、質問がされます。自分が何を書いたかを忘れてしまっては意味がありません。だからこそ、毎回完成した書類はコピーを取りましょう。どうしてもコピーが間に合わない場合は、写真を撮っておくことをオススメします。
次は、「どうやって書くの?」の「中身」編です。
応募書類でよく使われる基本の設問に対して、採用担当者はみなさんの何を知りたいと思っているのか、という視点で解説を入れていきます。
「興味のある科目」:大学での勉強において、どんなことに興味を持って勉強に取り組んでいるのか、なぜそこに興味を持っているのか、今後、その科目において期待していることや学んでいこうと思っていることは何かなど。
「自己PR」:学生の強み(能力)が志望職種に対して貢献できるもので、会社の利益にどうつながっていくか、またその能力を十分に立証するための行動が見えるか。
「学生時代に頑張ったこと」:大学時代に頑張ったこととその内容、その経験を通して、どのようなことを学んだのかということ。
「志望動機」:学生のやりたいことがなぜこの企業で出来ると考えているのか、企業理念に対してどのように共感して、自社を志望しているのかなど学生の価値観と企業の価値観のマッチングについて。
「趣味・特技」:その人の背景や人となり。
また、以下のような設問も出題頻度が高いです。
「働くことの意味」:働くことに対して、どのような価値観を持っているのか
「10年後のキャリアビジョン」:自社で働くことに関して明確なビジョンを持っているか
「研究内容(理系)」:大学で行っている研究内容を的確に説明ができるか
文字数に関しては、企業からの指定があると思いますが、それぞれ、完結にまとめて伝えることが重要となってきます。文章は一度書いて上達するものではありません。何度も何度も書き直すことによって上達してきますし、人に伝わりやすいものになっていきます。応募書類は、「自分の分身」として採用担当者と会話をしてもらわなければなりません。そのためにも「伝わる」応募書類を書くことを意識していきましょう。
いかがでしたでしょうか?
応募書類がゼロから分かるということで解説を入れきましたが、少しはイメージが付きましたか?これからは毎日何枚もの応募書類に向き合うことになりますので、今から少しずつ準備を行っておきましょう。
次回は、応募書類が通過した後に待っている「面接選考」について解説をします。次回もお楽しみに。