自己分析 2016年08月25日
リオ五輪男子陸上400メートルリレーから「適材適所」の大切さを学んだ
あの30秒は、衝撃でした!
先日、リオ五輪の男子陸上400メートルリレー、日本の銀メダル獲得。
ニュースや、オリンピック特番で何度も繰り返される、ウサイン・ボルト選手とケンブリッジ飛鳥選手が並ぶシーン。
二人のバトンが触れるというアクシデントが起こる程の至近距離で戦って獲得した日本人の銀メダル。
ラストのゴールシーンは特に何度見てもしびれます。
体格に恵まれない日本男子400mリレーの選手達。
個人の記録では、ジャマイカやアメリカといった強豪国より明らかに劣っています。
日本人は、絶対にボルト選手になることはできない。
なのに、この快挙の理由は何なのか。
日本人だからこそ勝機があった、緻密に計算されたトレーニングと計画でした。
もちろん、練習に約3割の時間を割いたパトンパスの技術を、チームで磨いたことも最大の要因と言われています。
歩幅をミリ単位で計りながらの徹底した緻密な反復練習。
大会前に何度も合宿をすることで生まれた、強い結束力。
責任感が強く、個よりも連帯を重んじる日本人気質。
それら日本人の「特性(適材)」が、リレーという「適所」で活きたと言えます。
8月22日放送の「報道ステーションSUNDAY」(テレビ朝日系)での解説は、「選手個人」の適材適所という部分にも着目していました。
第一走者:山縣亮太選手=「世界一のスタートダッシュ」
第二走者:飯塚翔太選手=加速に乗れる
第三走者:桐生祥秀選手=カーブを高速で駆け抜けられる(コーナリングが上手)
第四走者:ケンブリッジ飛鳥選手=勝負強い
この解説、あの時の興奮が記憶の中の映像とともに蘇ってきそうです!
それぞれの得意なところや持ち場で最大限の力を発揮できる活躍の場を創り上げたことが、この結果につながったのだと解説は伝えています。
今回の男子400メートルリレーでは、どう世界で戦うかという方法論。
適材適所がいかに大事かということを、日本中のビジネスパーソンに教えてくれたような気がします。
また、どこで成果を出すべきか。就活生にとっては、どの会社の経営理念に沿って成果貢献していくかについても、改めて考えさせられたような、そんな気もします。
リオ五輪は終わりました。個人的にはちょっぴり寂しいですが、選手の活躍や監督・コーチの考え方などからたくさん学ばせていただきました。みなさん、明日からもいっしょにがんばりましょう!
文:平山 幸聖 イラスト・編集:森 伸二