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自己分析 2014年11月14日

自己分析 「できること~能力~」編

11月テーマ【自己分析】

 

今月は「自己分析」をテーマにお伝えしています。

自己分析は自分の「やりたいこと(将来像・夢)」「大切にしていること(価値観)」「出来ること(能力)」を知ることです(自己分析の全体像は前回のコラムを参照)。

 

本日は、なぜ、自己分析では自分の過去の経験を深く知る必要があるのか?ということをお伝えします。

 

「内定はゴールではなく夢への第一歩」とは先日お伝えした通りです。夢への第一歩を踏み出すための通過点が企業から「内定」を獲得するということでしたね。内定を獲得するためには、書類選考や面接選考に通過しなければなりません。書類選考や面接選考で、企業が求めているものは常に「あなた自身」の情報です。

 

では、企業は「あなた」のどんな情報が欲しいと思っているのでしょうか?

 

ずばり、それは、自社に「成果貢献」出来る能力があるかどうかという情報です。民間企業は「営利団体」であり常に「利益」を出し続けることが求められます。利益が出ないと企業は倒産してしまい、従業員が職を失うことになるのです。

 

ということは、あなたも入社した会社へ「成果貢献」し続ける必要があるということを意味します。成果貢献するためには、仕事が出来る「能力」が必要です。そして、その能力を、人は過去の経験の中で身に付けていきます。

 

例えば、あなたが採用担当者であったとします。以下の2人であれば、どちらの学生を採用したいと思いますか?

 

Aさん「私は人見知りです。そのため自分から声をかけて友達になることはほとんどありません。しかし、御社に入社をしたら、心を入れ替えて、お客様にお声掛けをして商品の販売に力を入れます」

 

Bさん「私は、誰にでも臆することなく声を掛けることが出来ます。大学時代にも周囲の人に積極的に声を掛けて友達を増やしました。御社に入社をしてもこの強みを発揮して、お客様にお声掛けしながら、商品の販売に力を入れます」

 

おそらくBさんを選んだのではないでしょうか?

 

Aさんは、人見知りであり、自分から声を掛けたことがないと言っています。

採用担当者であるあなたは、「入社したらお声掛けを頑張ります」と聞いても、「本当に出来るかどうか怪しい」と考えるでしょう。しかし、Bさんは、「誰にでも臆することなく声を掛けてきた」という経験を語ってくれています。そのため、あなたは「きっと自社でも同じことが出来るだろう」と予測することが出来ます。

その結果、自社で成果貢献出来そうな人は、Bさんであると考え、Bさんを次の選考に進めていきます。

 

この時、「誰とでも話すことが出来る」と言う「強み=能力」を持っていることを立証出来るのは、自分の過去の経験だけです。企業に成果貢献するための「能力」は過去の経験からしか語ることが出来ません。採用担当者は、あなたの過去の経験を掘り下げて聞いていくことで、自社で活躍できる人材かどうかの見極めをしているのです。

 

ですから、自分が過去の経験で身に付けた能力(自分出来ること)を使って、企業にどのように成果貢献出来るのかを整理し、伝えていくことが選考を通過する重要なカギになります。

 

具体的な経験の振り返りの流れは以下の通りです

 

①大学3年間を「大学」「部活・サークル」「アルバイト」「プライベート」というように大きくカテゴリに分け、その中でどのような経験をしてきたかを書き出します。

この時に重要なのは、自分の「行動」が明確になっているかです。「声を掛けようと心掛けた」という文章では、実際に声をかけたのか、それとも、声を掛けようと心掛けただけで実際は声を掛けていないかもしれません。経験を書き出す時は、自分がどのような「行動」を取ったかと言うことに焦点を当てて書いてみてください。

 

②経験の振り返りが終わったら、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を参考にして、経験と能力との紐付をします。その経験を通して、どのような能力を身に付けたのかを考えてみましょう。

 

③経験と能力の紐付が出来たら、その時の経験について、400字ほどのエピソードを作ってみてください

 

④エピソードが書けたら、大学の就職支援センターや周囲の大人に添削をしてもらいましょう。

第3者が読んで意味の分からない文章は、採用担当者が読んでも意味が分かりません。

 

 

このコラムを読み終わったら、早速経験の書き出しを始めましょう。まずは、書き出しを始めることが自己分析の第一歩です。

 

もしあなたが、自分一人で経験の書き出しをやってみながら「このやり方でいいのかな?」と不安を感じたり、自己分析について、もう少し詳しく話を聞いてみたいなと思われた時は、「自己分析無料セミナー」を受講してみてくださいね。セミナーの詳しい内容や日程はHPに掲載していますので、ぜひチェックをしてみてください。

 

次回20日は、「大切にしていること(価値観)」編です。

 

文責:就勝ゼミナール 講師 中尾えがお